X230のOSをLinuxからWindowsに戻した。

Lubuntu18.04からWindows10 Proにした

大学3年が始まろうとしている春休み(一ヶ月伸びたけど)、X230のOSを入れ替えました。
今までは

  • 256GB 2.5インチSSD: Windows7(めったに使わない)
  • 256GB mSATA SSD: Lubuntu18.04(基本こっち)

という構成で運用していましたが、この度、

  • 500GB 2.5インチSSD: Windows10 Pro(基本こっち)
  • 256GB mSATA SSD: Lubuntu18.04(めったに使わない)

という構成に切り替えました。SSDを500GBのものに換装し、Win7の入っていたSSDは大切に保管することに。

タイトルと違うじぇねぇかと言いたいかもしれませんが、メインOSが変わったのでそういうことにしておいてください。

なぜ変えたのか

単純に言えば使い勝手がやっぱり悪いからです。

って言うとLinuxユーザーからぶっ飛ばされそうなので、順を追って説明します。

まず釈明

以下の内容は、「18年くらいWindowsで生活してきた人間が抱いた不満」と、「使い方がマッチしてない」という感じです。使い方次第ではこんな不満出てきませんしね。
もちろんLinuxは今でもVPSで使っていますし、WSL経由でのUbuntuも使わない日はないほどです。
あくまでも「デスクトップ運用をバリバリする」ことをやめたという感じです。
macOSよりは遥かに良いですからね、デスクトップ環境のLinux

最初は"Win10嫌い"から

Windows7おじさんだったので、Windows10のデザインに納得行かず、じゃあLinux行こうかとなったのがスタートです。
厳密に言うと、それのちょっと前にWindowsじゃ限界があるネットブックでLinux運用していたので、その流れからという感じです。(詳しくは個人シンクライアント運用のすゝめに。)
ちなみにデスクトップ機はメモリ的な余裕だけでなく、ゲーム等もあるため、LinuxではなくギリギリまでWindows7運用をした後、Windows10に移行しています。(RyzenとRTX2060でWin7動かしてた)

部分的に引っかかるところがでてくる

もともと今までたまにUbuntuを使ったり、VPSでもLinuxを使っていることもあって、Linuxに抵抗感がなかったこともあり、「Windowsよりメモリ消費量も少ないし最高じゃん」という感じで、半年ほどX230で利用していました。その間、大学でAndroidアプリ開発の演習授業(バカみたいな短い納期でプレゼンタイマーアプリ作った)もX230でこなしていました。

ただ、大学の備え付けのモニタにVGA出力をしてデュアルモニターにして作業をしようとしたとき、明らかに挙動が怪しいんです。もちろん一度接続完了すれば問題ないのですが、長い間WindowsをメインOSとして使ってきた人間なので、思うようにパッと設定ができないことに少し不満を持ち始めました。(Xfceだともっとひどかった)

また、授業課題内で結局MSOfficeを使わざるを得ない時があり、Wineじゃどうしてもインライン入力がうまく行かなかったりするので、仮想でWindowsXPを動かしたり、Windows7を起動することもありました。

トラックポイントの設定がやっぱりなんともいえない。

小学校のころに、WindowsMe搭載のThinkPadを使わせてもらったり、その後X121eを手に入れたりと、ほぼほぼ使ってきたノートパソコンがThinkPadの人間なので、トラックポイントは大事です。
ただ、どうしてもトラックポイントはWindows利用時と若干感覚が変わります。特にデフォルト設定だと軽すぎるんです。GUI設定で変更できる最遅にしても軽いのです。(巷では重いという人が多い様でびっくりしますが)
その結果xinputのプロパティをなんとか自分の好みに近づけたものをxinputrcに書いたりして凌いでいたのですが、これまたサスペンド等から復帰したりするとその設定が無効化されるのでまた実行する必要があったりしました。
Windowsじゃ絶対に発生しない不満なので、半年経って、やはり・・・という感じになったというのがあります。

文字入力が感覚と違う

トラックポイントと同じく感覚の問題になっているのですが、やはり慣れといのはなかなか変えることが出来ませんし、文字入力は感覚でやってるところがあるので、自分の想定と違う挙動をされると困惑します。
それが如実でした。

個人的にmozcを使いたいので、選択肢としてはfcitx-mozcが一般的な方法かと思います。
ただ、fcitx-mozcは、「文字変換中に半角/全角を押したら確定してからIME切り替え」というのが効きません。キー設定で擬似的にやっても、変換中に押したら確定するところまで出来てもIMEオフまでは出来ないのです。(もう一回押せばオフになる)
ibus-mozcだと一応できるのですが、ibusの挙動もなんともいえないところがあり、結果的にfcitxでもibusでも、授業のノート取りをしていてもところどころでストレスが溜まってしまっていました。

WindowsのMS-IME/Google日本語入力の挙動に指が最適化しちゃってるので、それを変えろと言われても難しいんですよね・・・

結局Wineに頼ってる

もちろんChromeやDiscordといったソフトはLinuxネイティブがあるので問題なく利用できているのですが、MIDIシーケンサのDomino等、ゲームボーイエミュレータのbgbなど、結局Wineで動かしてることが多かったのです。もちろんそれでも良いと思うこともあったのですが、ソフトウェア音源周りで不満が出ることもあり(サウンドフォントではびみょいこともあり、S-YXG50をsavihost経由で使いたかったが、音のプチプチノイズがすごい)、「リモートじゃなくてネイティブで動かすんだったらLinuxじゃなくてWindowsで動かせば良いのでは・・・?」と考えるようになりました。

Samba鯖の読み込みが遅い

おま環の可能性が非常に高いのですが、PCManFM内蔵の機能だけでなくmount.cifsでNAS等のマウントをしても、PCManFMでのディレクトリ一覧の表示に非常に時間がかかり、若干実用に耐えられませんでした。転送速度は普通なのですが、ディレクトリ一覧が出ないことには作業が難しいですしね・・・
理由はよくわかりません。

PulseSecureが未だにUbuntu18.04までしか使えない

これは完全に大学で使うツールの問題なのですが、大学NWに接続できるVPNのツールであるPulseSecureが、PulseSecure公式リリースですら未だにUbuntu18.10移行をサポートしておらず、もうすぐ20.04LTSが出ようかというのにも関わらず、なんで・・・?という状態です。
新しいOSがいいというわけではないですが、どうせなら最新LTSにしたい人間にとっては問題です。(もちろん手動で依存パッケージ入れれば動くらしいですが、非公式手段ですからね)

今のLinux向けDEに使いたいものがない

Lubuntu18.04はLXDEですが、18.10以降はLXQtになっています。どうやら20.04にもLXDEのパッケージは提供されるようですが、すでに開発は停滞しているということもあり、将来性が微妙です。
そして後継のLXQtはLXDEには標準でできる「Win(Superキー)+十字キーでのウィンドウ整理」が未だに満足に出来ません。19.04まで出来たのに19.10からはできなくなったという報告もあります(実際にX121eで試しましたが確かに無理です)。lxappearanceを手動で入れないと満足にテーマ変更も出来ないですし、正直LXDEからの乗り換え先としてまだ早いんじゃないかと思うレベルで未熟な気がしています。
そしてXfceは前述のように、起動中でのモニタ接続に難がありますし、MATEもGnomeもCinnamonもKDEも「それ使うならメモリ消費量のメリットがなぁ・・・」という感じです。

使いたい(常用したい)と思えるDEがないんだったら、デザインだけが難点になってるWindowsのほうが良いじゃん・・・となってしまいました。

WSLがWin10にある

個人的に、デスクトップ運用に関しては、どう頑張ってもWindowsに勝るものはないと思っています。もちろん重さ等ありますが、それでも腐ってもWindowsという感じです。
LinuxのメリットはやはりCLIだと思っています。cmd.exeじゃ遠回りしないと出来ないことでも、Linuxならパッと出来たりします。

そこで登場しちゃったのがWSLです。GUIに強いWinで、CUIに強いLinuxがメモリ消費量をあまり気にせずに簡単にほぼネイティブ状態で使えちゃうなら、もうそれでいいじゃんって感じですよホント。

ということでWindowsに戻った

以上の理由により(ほかにも若干あるけど書くほどでもない)、X230でのメインOSをWindowsに戻しました。

トラックポイントも文字入力も"いつもの"感覚で行え、いつも使ってるソフトが工夫せずに動く。そしてWSLでUbuntuのCUIも使える。
Win7おじさんからすれば安定性やUI等、まだまだ不満があるとはいえ、腐ってもWindowsなんだなと実感させられています。

本当に使い方次第だとは思いますが、結局世の中はWindowsで動いてると感じる部分もありますし、Win10+WSLというのが結局最強なのかなぁと思っています。

あっ残してあるLubuntuはまだ役割はありますよ。iPhoneSEとiPhone6sPlusのcheckra1nがありますからね。あとWSL2があるとはいえLinuxネイティブ環境というのも大事ですし。

ちなみにある程度同じ理由で、MacBook2017もBootCampでWindows10入れました。まぁmacOSの場合はWineが実質使えなくなったり、Catalina自体がひどかったりとあるのでもうちょっと考えずに突っ込みましたけど。

何だこの記事。

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